2015年09月26日

ハルキ文庫 裏話あれこれ(4)

 前回は年譜の文字数が大幅に超えて縮めるのに苦労した話を書きましたが、今回は掲載した写真について。
 扉に載せる近影についてはすぐに決まりましたが、苦労したのは年譜に載せる幼少期の写真。古いアルバムを引っ張り出して探したのですが、どうもこれといったものが見つかりません。思案した挙げ句、祖母に抱かれた赤子の時の写真から中学生の時の写真まで数枚を選び、編集者に送りました。
 送った後も、どうも気になって、ほかに何か写真はないかと考えているとき、ふっと実家のアルバムにあるのではないかと思いつき、電話をして、妹に送ってもらうように頼みました。すぐに10枚ほど送られてきて、その中に割といいものがあったので、その中からまた数枚を選び編集者に送りました。
 結果、最初に送ったものの中から中学生の時の写真と、後から送った中から4歳時の家族写真が選ばれ、掲載されることになりました。後者の家族写真は、昭和30年代の雰囲気がよく出ていると好評でした。まさに「三丁目の夕日」の世界。お膳を囲み、みんな笑顔で写っています。僕は正座をして振り向いています。こどもの頃はこんなふうに正座していたんだと、妙に感心。今は10分も正座していたら、しびれて立てなくなりますが。
 ハルキ文庫をお持ちでない方のために、ここにその写真を公開します。それともう1枚、使われなかった写真も見ていただければ幸いです。

4歳。家族写真。.JPG


3歳の頃(公園).JPG


 裏話もこれで最終回。これまでの4話を読んで、年譜だけでも読む価値ありと、買って下さる方がいたらいいんだけれど。甘い、かな?

posted by 高階杞一 at 18:01| Comment(0) |

2015年09月22日

遠い人を思う

 前回、「最近送られてきた詩集の中に「ベンジャミン」と題された詩があり、」と書きましたが、念のため確認したら、タイトルではなく、詩の本文に出てくるだけでした。しかもそのベンジャミンは人名ではなく、観葉植物のベンジャミンでした。喫茶店やオフィスなどによく置かれていて、名前は知らなくても、見たことのある人は多いのではないかと思います。こんな植物です。

 https://horti.jp/4646

 この中に花言葉として、「永遠の愛」「友情」「信頼」「結婚」などと書かれています。こうしたことからも好まれている観葉植物なのかもしれません。

 話は変わりますが、自分の名前で検索すると、9月20日生まれの著名人・芸能人というサイトが出てきました。一番最初に吉田松陰の名が出ています。1830年9月20日生まれ。同じ誕生日と言うだけで縁もゆかりもありませんが、幕末に活躍した松蔭が急に親しく思えてきます。
 1年下には五十嵐淳子さんの名前があります。中村雅俊さんと結婚し引退しましたが、好きな女優さんでした。
 このサイトのトップに、<9月20日(日)誕生花は「 シオン / Aster tataricus 」花言葉は「遠い人を思う」>と書かれています。
 「遠い人を思う」か。何だか僕の詩のようだな、と思ったのでした。

 http://language-of-flower.seesaa.net/article/426383378.html

posted by 高階杞一 at 11:43| Comment(0) |

2015年09月18日

ベンジャミン

 このところ涼しい日が続いています。夜などは涼しいどころではなく、寒いと感じるほど。そろそろコタツを出そうかなと思ったりします。例年、9月と言えばまだまだ残暑が厳しく、初秋と言うより晩夏と言った方がぴったりくるような季節ですが、今年は夏から一気に秋になったという感じがします。これも異常気象のひとつなんでしょうね、きっと。

 締め切りが迫り苦しんでいた詩もなんとか仕上げ、数日前に送稿しました。詩のタイトルは「夜とぼくとベンジャミン」。ベンジャミンと言えば、最近送られてきた詩集の中に「ベンジャミン」と題された詩があり、ちょっとびっくり。こんな偶然があるとは、何だか不思議な気がします。
 自分ではなぜこの名前を思い付いたのかまったく分かりません。突然頭に浮かんできたのでした。ベンジャミンと言えば、まず思い出すのがベンジャミン・フランクリン。雷から電気を発見した人として知られていますが、政治家でもあったんですね。ウィキペディアで調べると、アメリカ独立宣言を起草したひとりであり、アメリカ建国の父として慕われ、奴隷制廃止を唱えるようになったとも。何だか伝記を読みたくなりました。

 柳波賞の応募原稿が届きました。今回は1400篇ほど。去年とだいたい同じです。この中から100篇ほど選び、最終選考作品とします。授賞にふさわしい作品が多く含まれていればいいのですが。
 これを終えたら次はガーネットの原稿にかかる予定です。

posted by 高階杞一 at 11:49| Comment(0) |

2015年09月13日

中日新聞・東京新聞・読売新聞・神戸新聞

 9月11日(金)付けの中日新聞及び東京新聞の朝刊1面コラムに『水の町』の中の「長い雨」が引用されました(内容はどちらも同じ)。先日の中国新聞ではシリア難民のこどもの悲劇が「早く家へ帰りたい」に絡めて書かれていましたが、今回は先日の堤防決壊による水害に絡めて書かれています。

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015091102000123.html

 読売新聞の書評欄(9月6日付)と神戸新聞の詩集時評欄(8月25日付)にはハルキ文庫が取り上げられています。前者は記者による紹介で、後者は細見和之さんによる紹介。お二人に感謝。

 仕事の方は15日締め切りの詩に取り組んでいますが、まだできません。だいたいはできているのですが、推敲の段階で難渋しています。かなり変な詩で、推敲するたび大きく中身が変わり、どう収めたらいいのか頭を抱えているところです。でも期限は後2日。明日中に何とか仕上げられたらいいのですが。

 この3日ほど、秋晴れのさわやかな天気が続いています。
 『水の町』は雨の詩が多いけれど、次のように始まる詩も収められています。
 「九月になれば/夏の楽しかったことを/庭に/いっぱい植える//時が過ぎ/いつか/君のいたことさえ忘れてしまう/そんな日が来たとしても…」
 ハルキ文庫の最後もこの詩で終わっています。

読売新聞 ハルキ文庫 書評 (1024x604).jpg


神戸新聞(細見)ハルキ文庫(文校) 2015.8.25.jpg

posted by 高階杞一 at 12:50| Comment(0) |

2015年09月09日

週刊金曜日、中国新聞ほか

 「週刊金曜日」(9月4日号)という週刊誌にハルキ文庫の書評が載っています。ツイッターに何人かの人が書いているのを見て知りました。早速買って読んでみました。評者は歌人の山田航(やまだ・わたる)さん。1ページにわたって書かれていて、とても心にしみる紹介文です。全文引用したいところだけれど、まだ発売中の本でもあるし、著作権の問題もあるので、部分的に紹介します。まずは書き出しの部分。
「この詩人には思い入れが強い。辛いことの多かった会社員時代に、図書館でたまたま『早く家へ帰りたい』(偕成社)という詩集に出会い、泣くほど感動したのだ。(中略)『早く家へ帰りたい』は、私にとってもっとも大切な本。面白かったとか勉強になったとかではなく、自分の魂の一部に組み込まれている一冊なのだ。」
 という具合に『早く家へ帰りたい』から始め、これまでの詩集の変遷を書いてくださっています。
 そして最後は次のように締めくくられています。
「高階杞一ほど、同時代を生きていることを幸福に感じさせてくれる詩人はいない。この言葉と、この感覚を、リアルな時代の呼吸とともに味わえる。彼の詩はきっと、沢山の人を救う。」
 自分で書き写すのがはばかられるほど、本人には面映ゆい言葉ですが、山田航さんの思いをありがたく素直に受け止めたいと思います。

 『早く家へ帰りたい』と言えば、つい最近、中国新聞(9月6日付け)のコラムにも取り上げられていました。こちらは、シリア難民の幼児がトルコの浜辺に打ち寄せられて、世界中に衝撃を与えた写真に絡めて書かれています。この報道では、父親の話す言葉にやはり胸が締め付けられるような気持になりました。

 http://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=183425&comment_sub_id=0&category_id=143

 朝日中高生新聞(8月9日付け)では金原瑞人さんがまた『水の町』を取り上げてくださっています。

朝日中高生新聞「水の町」金原瑞人2015.8.9(日) (1024x718).jpg


 このほか、先日9月6日(日)の読売新聞にハルキ文庫の書評が載っていたとの情報を得ていますが、こちらはまだ入手できていません。

posted by 高階杞一 at 12:20| Comment(0) |