2017年09月13日

藤富保男さん、逝去

 昨夜(12日)、大学の授業の後、知人との飲み会の帰り、家人からの電話で藤富さんの亡くなったことを知りました。突然のことで、驚きつつ帰宅すると、郵便物の束の中に、奥様からの訃報のハガキが入っていました。それを見てさらにびっくり。亡くなられたのはなんと9月1日とのこと。葬儀も3日に済まされたと記されています。葬儀には伺いたいと思っていたのに、そんな前に亡くなられていたとは……。
 藤富さんの容態が悪いことは、2ヶ月ほど前、やはり奥様からのハガキで知っていました。癌の転移で7月5日の朝、緊急入院したとのお知らせ。意識も混濁気味とのこと。だからある程度覚悟はしていたことですが、やはり唐突でした。10月の中旬には柳波賞の選考会で上京するので、そのときにお見舞いに伺おうと思っていたのに……。
 藤富さんは自分にとって唯一師とも言える方です。最初の詩集『漠』に帯文を頂いて、それ以来40年近く、不肖の弟子にいつも温かいお言葉をくださっていました。

 最後にお目にかかれなくて、悔しい。

 89歳と16日の生涯。

 訃報のハガキの冒頭は次のように記されています。
「 冥土への道は坂道で 舗装していないンだ
 そんなつぶやきを残して9月1日午前8時12分 藤富保男は永眠いたしました。」

 いかにも藤富さんらしい辞世の言葉だと思いました。

posted by 高階杞一 at 00:41| Comment(0) | 日記