2018年04月04日

イヌノフグリとホトケノザ

 最近、「いぬのふぐり」と題された詩を読んだ。「春の初め/今年も/畦道で見つけた青い花」と始まる。この3行目で作者が花の名前を間違えているのだと分かる。イヌノフグリの花色はピンク。一方、青い花を咲かせるのはオオイヌノフグリ。「オオ」が付くか付かないかだけの違いだが、種としては別の植物です。
 次のサイトに両方の写真が載っているので比べてみてください。

 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6324/menu/a/fuguri.html

 オオイヌノフグリはそこら中で見かけるが、イヌノフグリの方はほとんど見かけない。これは在来種であるイヌノフグリが外来種(帰化植物)のオオイヌノフグリに侵食されたことによるようだ。ちなみにイヌノフグリは今では絶滅危惧種に指定されているとのこと。これは僕も知りませんでした。

 もうひとつ、イヌノフグリの出てくる詩を少し前に見た。これはガーネット84号の「詩集から」の欄でも紹介している岩切正一郎さんの「電車」という詩。「踏切のそばの和菓子屋で/桜餅を買い/ホトケノザとイヌノフグリの咲く/ひとけのない道を歩いた」というふうに出てくる。これを読んだとき、ホトケノザもイヌノフグリも間違いではないかと思った。岩切さんが植物に詳しい人なら間違えてはいないだろうけど、そうでないなら間違えている可能性が高い。イヌノフグリは上に書いたようにオオイヌノフグリに。ホトケノザはヒメオドリコソウという植物に。後者も同じ仲間の植物だが、イヌノフグリと同じように、在来種のホトケノザは外来種のヒメオドリコソウに侵食されて町中ではほとんど見かけなくなっている。下のサイトでそれぞれを見比べてください。

 ホトケノザ http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result48480.htm
 ヒメオドリコソウ http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result48520.htm

 さあどうだろう。正解は岩切さんに聞かないと分からないが。
 余談だが、春の七草に出てくるホトケノザは、今ではキク科のコオニタビラコ(またはヤブタビラコ)という植物であるとされている。現在名のホトケノザは食べられません。

 ワンコたちとの散歩道では今、春の花が真っ盛り。コブシ、モクレン、ユキヤナギ、レンギョウ…、それにオオイヌノフグリやヒメオドリコソウも。サクラ(ソメイヨシノ)もやっと満開になり、我が家の庭ではユスラウメの白い花が咲き始めました。

06041203.JPG

ユスラウメ

posted by 高階杞一 at 12:25| Comment(0) |
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