2018年09月13日

突飛な質問&北海道新聞。

 一昨日から大学の後期授業が始まりました。毎年後期最初の授業は、前期の最後に書かせた学生たちの質問に答えています。詩についての全般的なこと、授業内容のこと、僕についての個人的なことなど何でもあり。2年生と3年生合わせて50人ほど。人数が多いと、たまに突飛な質問が出てきます。例えば「好きなパンは何ですか?」という質問。意外だったので、「なぜこんな質問をしたの?」と学生に聞いてみたけれど、何となく聞いてみたかったという返事。それで考えてみる。とりあえず「トーストとクロワッサンかな」と答え、「子供の頃はクリームパンが好きだった」と続ける。さらに、「中学生の時、ゾーリパンというのがあって、これをよく食べた」と話は広がる。学校の売店で売っていたパンで、草履みたいな形をした大きな平べったいパンだったので、みんながこう呼んでいた。正式名があったのかもしれないが、覚えていない。中学から高校にかけては一番お腹の空く頃なので、安くて量の多いこのパンが気に入っていたのかもしれない。味もそこそこおいしかったような記憶がある。このパンを覚えている人いるかなあ。
 もうひとつ。「明日、世界が終わるとしたら何をしますか?」という質問。これは難しい。考えているとよこしまなことが浮かんできたりもするし……。その時になってみなければ分からないと言いつつ、「タバコをふかして空でも見てるかな」と答える。穏当な答ですね。質問した学生も、「僕もそんな感じです」という返事でした。
 「一番印象に残っている詩は何ですか?」という質問もあり、これには10年ほど前に提出された学生の詩を紹介した。即興詩という課題で、「窓」をテーマに10分ほどで書かせた詩。次のような詩ですが、これを見たときは、その才能のすごさに驚いた。

    手の平に窓
               村山 萌

  空が見えて
  夜になって
  火をかかげる
  舟があって
  足を探す女が居て
  花を植える少年に
  虫の羽音(こえ)は聴こえなくても

  いつかの風景と
  どこかの物語と

  そして 目を閉じる
  手の平に窓

 この学生の詩は「びーぐる」18号の「名詩を発掘」という特集で紹介しているので、よかったらそちらもご覧ください。

 今朝の北海道新聞のコラムに拙作「早く家へ帰りたい」が取り上げられていました。今回の地震の被災者と重ねあわせたもので、こちらもご覧いただければ幸いです。

 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/227734?rct=c_season

posted by 高階杞一 at 11:48| Comment(0) |
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