2018年11月12日

「腰かけこむ」の意外な事実?

 8月19日の日記に「腰かけこむ」について書いた。レイ・ブラッドベリの『華氏451度』(宇野利泰訳・ハヤカワ文庫)の中に出てくる言葉で、こんな言葉は聞いたことがない。「腰かけこむ」って何だろう? という内容の記事だった(詳しくはその日記を見てください)。
 その後、これといった回答が寄せられなかったので、今号(86号)のガーネットのあとがきで再度同じ内容のことを書いた。そうしたらふたりの方から回答が寄せられた。
 ひとりの方からは、該当部分の原文までお知らせくださり、「単語はsitで、基本的には椅子などに腰かけるという意味の語ですが、前後の文から、長い時間腰かけている状態だと思われます。(中略)腰かける+継続状態=腰かけこむ となってしまったのではないでしょうか。」と書かれ、結論としては、造語ではないかということだった。
 しかし、もうひとりの方からは次のような回答が寄せられた。香川県在住の方で、「香川では『腰かけこむ』は普通に使います。(中略)腰かけるは多分…短時間。腰かけこむは、それより長い時間に使っているような気がします。香川全域で使っています。『腰掛けこんどったん? 迷惑やろがそれ』みたいに。」
 これには驚いた。香川県の方言? 同じ関西なのに、香川だけで使われているというのは意外な気がした。香川だけ特殊なのか、それとも昔は関西一円で使われていたのが、いつのまにか使われなくなり、香川だけで生き残ったのか? 香川では若い人たちも普通に使っているのか、多くの香川県人に聞いてみたい気がする。
 この回答を知り、訳者の宇野利泰さんもひょっとしたら香川県出身?と思って調べたが、東京の工場経営者の家で生まれたとウィキペディアに記されていたので、どうもそうではないようだ。としたら、これはどういうことだろう? ますます謎が深まってきたような気がする。

posted by 高階杞一 at 12:00| Comment(0) | ガーネット
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: