2018年04月06日

びーぐる編集会議&続・イヌノフグリとホトケノザ

 昨日はびーぐるの編集会議がありました。店に着くと、ちょうど山田・細見の両名もいて、入り口の所で何やら店員と話し中。どうしたのか聞くと、予約がされていないとのこと。そんなはずはないと言い、何とか部屋に案内してもらいました。あとで店員に事情を聞くと、木曜なのに、水曜日の予約表を見ていたとのこと。そりゃあなくて当たり前。店員の単純ミスでした。
 編集会議では次々号以降の連載(投稿欄と俳句時評)担当者の人選や特集内容について話し合いました。どちらもスムーズに決まり、あとはあれこれ四方山話を2時間半ほど。8時半頃に店を出て帰宅の途につきました。

 一昨日書いた岩切正一郎さんの詩について。イヌノフグリとホトケノザは間違いではないかと書いたところ、知人のEさんを通じて御本人から返事がありました。まず引用したイヌノブグリはイヌフグリのこちらの入力ミス。これは略称で、イヌタデの異称であるアカノママをアカママというのと同じことですね。再度正確にその部分を記します。「踏切のそばの和菓子屋で/桜餅を買い/ホトケノザとイヌフグリの咲く/ひとけのない道を歩いた」。
 このイヌフグリについて、結論から言えばやはりオオイヌノフグリが正しく、御本人によれば、「長いので慣用(誤用?)の短いほうを使いました。」とのこと。ハナショウブを単にショウブと言ったりするのと同じ用法ですね。ただ、ハナショウブの場合ほどポピュラーではないので(慣用化されていないので)、ここはやはり正確にオオイヌノフグリと書いた方がいいように思います。
 ホトケノザの方は間違いではなく、「近所の野川のほとりにも咲いています。」とのこと。イヌノフグリほどまだ外来種に侵されていないということで一安心(?)。さらに、ホトケノザの「ほとけ」と「ひとけのない道」の「ひとけ」を掛けたとのこと。なるほど。
 岩切さんが参照されたという日本国語大辞典には「いぬふぐり」について、「近年は、外来種のるり色の花を付けるオオイヌノフグリをさすことが多い。《季・春》」と書かれているとのこと。しかしこれではイヌフグリがオオイヌノフグリを含む総称と言うことになってしまい、解説としては不適切だと思えます。
 辞典や歳時記を見ていても、誤った(または不正確な)記述が多いので、注意が必要です。
 こうしたことについては拙著『詩歌の植物 アカシアはアカシアか?』に詳しく書いていますので、ご覧いただければ幸いです。最後はちょっと宣伝みたいにになってしまいました(笑)。

posted by 高階杞一 at 11:10| Comment(0) | びーぐる

2018年04月04日

イヌノフグリとホトケノザ

 最近、「いぬのふぐり」と題された詩を読んだ。「春の初め/今年も/畦道で見つけた青い花」と始まる。この3行目で作者が花の名前を間違えているのだと分かる。イヌノフグリの花色はピンク。一方、青い花を咲かせるのはオオイヌノフグリ。「オオ」が付くか付かないかだけの違いだが、種としては別の植物です。
 次のサイトに両方の写真が載っているので比べてみてください。

 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6324/menu/a/fuguri.html

 オオイヌノフグリはそこら中で見かけるが、イヌノフグリの方はほとんど見かけない。これは在来種であるイヌノフグリが外来種(帰化植物)のオオイヌノフグリに侵食されたことによるようだ。ちなみにイヌノフグリは今では絶滅危惧種に指定されているとのこと。これは僕も知りませんでした。

 もうひとつ、イヌノフグリの出てくる詩を少し前に見た。これはガーネット84号の「詩集から」の欄でも紹介している岩切正一郎さんの「電車」という詩。「踏切のそばの和菓子屋で/桜餅を買い/ホトケノザとイヌノフグリの咲く/ひとけのない道を歩いた」というふうに出てくる。これを読んだとき、ホトケノザもイヌノフグリも間違いではないかと思った。岩切さんが植物に詳しい人なら間違えてはいないだろうけど、そうでないなら間違えている可能性が高い。イヌノフグリは上に書いたようにオオイヌノフグリに。ホトケノザはヒメオドリコソウという植物に。後者も同じ仲間の植物だが、イヌノフグリと同じように、在来種のホトケノザは外来種のヒメオドリコソウに侵食されて町中ではほとんど見かけなくなっている。下のサイトでそれぞれを見比べてください。

 ホトケノザ http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result48480.htm
 ヒメオドリコソウ http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result48520.htm

 さあどうだろう。正解は岩切さんに聞かないと分からないが。
 余談だが、春の七草に出てくるホトケノザは、今ではキク科のコオニタビラコ(またはヤブタビラコ)という植物であるとされている。現在名のホトケノザは食べられません。

 ワンコたちとの散歩道では今、春の花が真っ盛り。コブシ、モクレン、ユキヤナギ、レンギョウ…、それにオオイヌノフグリやヒメオドリコソウも。サクラ(ソメイヨシノ)もやっと満開になり、我が家の庭ではユスラウメの白い花が咲き始めました。

06041203.JPG

ユスラウメ

posted by 高階杞一 at 12:25| Comment(0) |

2018年03月31日

地獄の7時間

 今日は最悪の1日でした。10時過ぎに朝食を食べ終わり、いつものように降圧剤の錠剤を飲んだところ、それが喉に詰まってしまったのでした。4年前の食道癌の手術のあと、剥ぎ取った食道の部位が極端に細くなり、それ以来小さな錠剤でさえ詰まるようになったので、いつも歯でかじって小さくしてから飲み込んでいたのですが、今日は何気なくそのまま飲み込んでしまい、しまったと思ったときには後の祭り。
 いつもなら長くても1時間ぐらいで喉を通るのですが、今日は1時間経っても2時間経っても通らない。喉が詰まった経験のある人なら分かると思うのですが、水でさえ喉を通らず、えずくような感じで非常に苦しい。10分起きぐらいに洗面所に行っては、喉元に逆流してくる胃液のようなものを吐き出すのことの繰り返し。そうして3時間が過ぎ、4時間が過ぎ……。5時間が過ぎた頃にはもうこれはダメだと思い、救急車を呼ぶことも考えたのですが、ちょっとそれは恥ずかしい。それで近隣の救急病院をネットで探し、家人に電話をかけてもらったのですが、土曜ということもあってどこも断られ、5件目ぐらいにかけた三田の総合病院でやっと受け入れてもらえることになり、家人の運転する車で行きました。
 病院に着いたのが4時過ぎ。そうして診察室に呼ばれたのが5時少し前。まだ若い女医さんの前に坐り、診察を受けようとしたそのとき、口へあふれてきたものをゴクリと飲み込んだら、何と!喉が通ったのでした。自分でもびっくり。通ったようですと言って、確認のために水をもらって飲んだらちゃんと普通に飲める。通りましたと再度言ったら、女医さんも看護婦さんも大笑い。こちらもつられて照れ笑い。
 そうして、地獄のような7時間からやっと解放されたのでした。結局治療を受けることもなく終わったのですが、きっちり診察代は取られました。ああ4,360円(>.<)。

 一昨日は風呂場で滑って転び、右脚と頭を殴打。幸い頭はそれほど強く打たなかったみたいで痛みはないのですが、昨日起きたとき、右肩に激しい痛みがありました。たぶん、転んだときとっさに右手でかばったためかもしれません。
 一昨日から今日まで、さんざんな3月末の日々になりました。

posted by 高階杞一 at 20:30| Comment(0) | 日記

2018年03月26日

王様は太る

 安倍首相の森友・加計学園問題が批判の渦に晒されている。官僚の忖度が原因とのことだが、その裏には当然政治家の圧力がある。どんな政治体制でも一人の人間がトップの座に居座りつづけていると腐っていく。それは歴史が証明している。だからそうならないようにトップの任期制などが定められているのだが、最近の世界を見ていると、これがなし崩しに無効化されてきているように思われる。
 中国では先日(3月11日)憲法改正が行われ、2期10年までとされた任期制が撤廃された。これで現在2期目の習近平国家主席は任期を気にすることなくトップの座に在り続けられる。ロシアでもプーチン大統領が2000年から事実上トップの座に在り続けている。この間には憲法改正により任期の延長などが為されている。我が国でも自民党が総裁の任期を2期から3期まで可能とし、安倍首相の続投を可能とした。どれも表向きは合法だが、圧倒的な力が裏で働いている。ドイツでヒトラーが台頭してきたときの様子が頭に浮かぶ。
 今から15年ほど前に、そうした独裁制を批判する詩を書いた。本文はたったの1行。最初から1行にするつもりはなく、削りに削っていくうちに1行となった。次のような詩です。

      王様は太る

    馬は悲しむ


posted by 高階杞一 at 12:29| Comment(0) |

2018年03月20日

pippoさんの新潮講座

 pippoさんから「新潮講座」のお知らせがありました。去年の1月から毎月1度「ポエトリーカフェ in神楽坂」という講座を担当されていて、この6月に僕の詩を取り上げてくださるとのこと。募集中の春の部を見ると、4月に新川和江さん、5月に種田山頭火、そして6月に高階杞一という流れ。すごい流れだなあと思いつつ、この組み合わせをpippoさんがどのような考えで決めたのか気になりました。特に真ん中に山頭火をはさんでいるところがユニーク。3回通しで聴いたら、何かつながりが見えてくるのかな?
 受講の申し込みは次のサイトから行えます。ふるってご参加ください。

 https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01r4whzcej0t.html#detail

 後10日ほどで3月も終わり。春は三寒四温でゆっくりと近づいてきています。
 庭ではサンシュユの黄色い花が満開になりました。

posted by 高階杞一 at 11:59| Comment(0) |